あおり運転への対処法

「あおり運転」とは、前方を走る車に対して、進路を譲るように威嚇したり、追い回したり、嫌がらせをするなどの危険行為のことです。あおり運転を仕掛ける人は、イライラして憂さ晴らしのために嫌がらせをする人が多いので、間違っても、あおり返したり、さらに挑発するような行為は控えましょう。

車に後ろを付かれたら、「すぐに道を譲る」ことを心がけてください。可能であれば、車を一時停止させてやり過ごすのも良いでしょう。あおり運転をする大半の相手はそれで満足をして立ち去ってくれることが多いようです。

「急な割り込み・急ブレーキをしない」ことも大切です。あおり運転のきっかけとして多いのが、急な割り込みや急ブレーキだと言われています。特に夜道や、交差点の信号手前ギリギリなどでの急な割り込み、車間距離が空いていない場合の無理な車線変更は非常に危険な上、他車に不快感を与える行為です。

余計なトラブルを起こさないためにも、くれぐれも周囲に配慮し、ゆとりを持って運転することを心がけて下さい。

高速道路でのあおり運転の多くが追い越し車線から始まるといわれています。高速道路には、走行車線と追い越し車線という2つの通行帯があり、本来、追い越し車線は追い越しのためだけに使われる車線です。追い越しが終わったら速やかに走行車線に戻らないといけません。

もし、追い越しが終わっても無意味に追い越し車線を走り続けると、「通行帯違反」となり、反則金6,000円、違反点数1点の対象となってしまいます。追い越し車線で後ろから車に追いつかれた場合は、速やかに道を譲りましょう。

自分の運転が原因の場合だけでなく、たとえ安全運転をしていても、悪質で危険なドライバーと遭遇するかもしれません。あおられているな、危ないな、と思ったら、一般道路なら警察署や消防署、コンビニなどの人目が多い場所へ避難しましょう。高速道路の場合は、いったん走行車線に移り、近くのサービスエリアや料金所へ避難してください。

その上で、車の全ての窓と鍵を閉め、外へ出ないようにしましょう。相手が車を降りて暴言を発したり車に攻撃をしてきたら、犯罪ですので、迷わず110番に通報しましょう。